
不安症・パニック症・強迫症
不安症・パニック症・強迫症
めまいや動悸・吐き気・発汗・窒息感・手足の震えといった症状が突然理由もなく起こります。そのために生活に支障が出ている状態がパニック症です。「死んでしまうかもしれない」という不安に襲われながら救急車で病院に運び込まれますが検査しても身体的異常は認められません。しかしながらまた起こるのではという不安が強く続きます。
パニック発作
パニック発作は何の前触れもなく、突然胸が痛んだり動悸や息苦しさ、めまいなどの症状が現れます。この時、自分は死ぬのではないか、気が狂うのではないかと思うほど強く不安になり病院へ駆け込むことも少なくありません。
予期不安
パニック発作を繰り返すことで、また発作を起こすのではないかという恐怖感をもつことを予期不安といいいます。パニック症の人の多くが予期不安を感じています。
広場恐怖
万が一パニック発作が起きたらすぐに逃げ出せない場所(電車・歯医者・映画館・エレベーター等)を強く避けるようになります。その結果、一人で外出できなくなるなど、社会生活に支障が生じます。
社会不安症
人前での会話などで極度の不安と緊張を感じ、混乱に陥るなどの症状が現れます。また大勢の人前でのプレゼンや字を書くなどの場面で通常以上の強い不安・苦痛を感じます。
パニック症の薬物療法では、日本で主に用いられるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、抗不安薬などを使用します。
パニック発作を恐れるあまり生活が制限されてしまっていることも少なくありません。パニック症は薬だけでなく、行動療法を組み合わせることが有効です。
例えば、電車に乗れない人であれば、まず薬を使いながら駅まで行ってみる、次に電車を眺めてみる、というように少しずつ挑戦・克服し、最終的には電車に乗れるようにします。
強迫症は、強迫観念と強迫行為の2つの症状が少なくとも2週間以上、ほぼ毎日みられ、生活に支障をきたす病気です。強迫観念は、「鍵やガスの元栓をしめ忘れたのではないか」、「手にバイ菌がついているのではないか」(不潔恐怖)、「車で人をひいてしまったのではないか」(加害恐怖)などと、意思に反して繰り返し頭に浮かぶ考え、観念であり、不安・苦悩・苦痛を引き起こします。強迫行為とは、強迫観念を抑え込もう・振り払おう・消してしまおう・中和しようとして「鍵や戸締りやガスの元栓などを何度も確認する」(確認強迫)、「何度も手を洗う」(洗浄強迫)、「何度も同じ道を通る」などのくり返す行動や儀式的行為のことです。強迫行為は、自分でも過度で不合理でばかげた行動だと思いながらも行わずにはいられず、多くの時間やエネルギーを費やして社会生活や日常生活に支障をきたし、うつ病になることもあります。
強迫症の治療には薬物療法、精神療法を行います。薬物療法ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬の一種を使用します。精神療法では認知行動療法の中の曝露反応妨害法という治療を行います。
曝露反応妨害法とは、患者さんを意図的に強い不安や恐怖に曝露して、それを解消するための強迫行為や儀式行為を行わせないこと(反応妨害)で、強迫行為を繰り返さないようにしていく治療法です。
TOP